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調査・報告

HoT-JeTリレー:北海道・東北の登録日本語教員養成機関のご紹介(インターカルト日本語教員養成研究所)

  • HoT-JeTリレー
  • 東北
  • 福島県

「HoT-JeTリレー」は、北海道・東北の教員養成の現場から教育現場までさまざまな現場を紹介してもらう企画です。今回は、北海道・東北の登録日本語教員養成機関のみなさんに、その課程の特色や工夫についてご紹介いただきます。この記事が、養成機関同士の知見を深める場となり、また、日本語教育の未来を担う人材の育成に役立つ一助となれば幸いです。各機関の記事を、ぜひご一読ください。なお、この記事は掲載時点の情報が掲載されています。最新の情報は各機関にお尋ねください。
 

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 インターカルト日本語教員養成研究所は1978年に設立され、多くの日本語教員を国内外に輩出してきた歴史ある機関です。
 2024年第1回文部科学省の審査で登録認可された「登録日本語教員養成課程420単位時間一体型コース」は、登録日本語教員養成機関および登録実践研修機関による、新しい国家資格「登録日本語教員」取得のためのコースです。

 

【養成課程の主な特色】

●理論科目:著名講師陣による通信講座とオンライン連携
理論科目では、当校含め、山口、福岡、沖縄の全連携協定校において、東京校と同様に日本語教育界の著名な講師陣の講義を通信で受講できます。
オンライン双方向授業では、東京校と全連携協定校を結びワークショップ形式で行い、理論と実践を結びつけ理解を深めます。また、科目に対する質問には、LMS上で随時対応、回答・解説を得られます。さらに「目的・対象別日本語教育法」では、 留学、生活、就労等活動分野別の多様な事例に触れることにより修了後の日本語教師像を描くことができるのも本コースの特色です。

●実践講座:反転学習と豊富な演習・実習で磨く実践力
実践講座では、動画授業と対面授業を反転形式で学び、経験豊富な教師の指導のもと、日本語教育の参照枠やCan-do型授業といった多様な授業形態を実践形式で深く学べます。特に、教壇実習では、初級・中上級両レベルで繰り返し演習、教壇実習を行い、実践力を身につけます。教壇に立つのが初めての方にでも丁寧な教案指導を行い、即戦力を磨けるのも、他にはない当校の魅力です。(写真①②)

 

【福島校としての地域貢献と支援体制】

1)現場の「リアル」から学ぶ実践的理解:学習者への理解と日本語教育への興味を深めるため、受講生はもちろん日本語教育に興味のある方を対象に、本校留学生との交流イベントを実施しております。
また、企業で働く外国人就労者を対象とした日本語授業の見学(希望者のみ)も実施し、受講生は日本語教育現場の「リアル」から学べるのも当校の魅力です。

2)共生社会実現に向けた取り組み:併設する日本語学科では「地域に開かれた日本語教育機関」として、国際部の高校生と本校留学生との交流会を実施する等、地域に向けた取り組みも積極的に行っております。(写真③)
昨年は、日本経済団体連合会産業政策本部上席主幹 脇坂大介氏にご登壇いただき、外国人材の活躍と共生社会の実現に向けて、シンポジウムを開催しました。(写真④チラシ)

3)修了後も続く継続的なサポート:東京校と連携し、入学から修了、就職活動に至るまで講師とスタッフが一貫したサポート体制を整えております。昨年は「インターカルト福島同窓会」を実施しました。修了生の活躍を知り、縦横のネットワーク構築の良い機会となりました。(写真⑤)
福島校は「修了後も繋がるアットホームな養成機関」として、情報共有の場や日本語教育理解の機会を提供し共生社会の実現を目指します。そして、「福島で日本語教師になりたい」という夢を持つ人々を力強く支援してまいります。
         
インターカルト日本語教員養成研究所HP:https://www.incul.com/jp/yosei/

(インターカルト日本語教員養成研究所福島校/福島医療専門学校 日本語学科
                     日本語教師養成講座主任 佐藤 美華)

 

写真① 福島校 教壇実習

 

写真② 福島校 教壇実習

 

写真③ 高校生との交流会

 

写真④:昨年のシンポジウムチラシ

 

写真⑤ 「インターカルト福島同窓会」の様子


 

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