令和8年度第1回HoT-JeT研修会 開催報告
令和8年度第1回研修会が、6月7日(日)に札幌会場および仙台会場にて開催されました。今年度は両会場をオンラインで接続し、2会場同時開催という新たな形式で実施しました。今回のテーマは「これからの日本語教員養成―実践研修・地域連携・人材育成の新たな展開―」です。新制度への対応が進む中、日本語教員養成課程の整備に加え、日本語学校や地域日本語教育との連携、実践研修の受け入れ体制など、日本語教員養成を取り巻く新たな課題と可能性について考える機会となりました。会場には、主に北海道・東北地域の大学や日本語学校、地域日本語教育に携わる機関などの関係者が集い、札幌会場には20名、仙台会場には25名(いずれも関係者を含む)の参加がありました。
研修内容
冒頭では、HoT-JeTの活動報告とともに、本研修会の趣旨説明が行われました。続いて、登録日本語教員養成機関・実践研修機関による話題提供として、北星学園大学、山形大学、インターカルト日本語教員養成研究所福島サテライトの関係者より、それぞれの養成課程の特徴や教育実践について報告がありました。日本語教師養成に関する取り組みや課題について具体的な事例が共有され、参加者は今後の課程運営や制度対応を考える上で多くの示唆を得ることができたようです。
午後のプログラムでは、日本語教員養成課程の受講生の受け入れを行っている機関による話題提供が行われました。札幌国際プラザ、モンテカルロ商事株式会社、仙台国際日本語学校、ひろしま国際センターにおいて、実際にどのような形で受講生の受け入れを行っているのか、受け入れのメリットや課題、養成機関への期待などについての情報提供がありました。受講生を受け入れている現場の視点からの報告は、養成課程と実践現場との接続を考える上で大変示唆に富む内容となりました。
その後のネットワーキングセッションでは、小グループに分かれ、日本語教員養成課程の課題や他機関との連携のあり方などについて活発な意見交換が行われました。両会場ともに議論が盛り上がり、時間が足りないという声も聞かれるなど、参加者同士が情報を共有し、今後の連携の可能性を探る貴重な機会となりました。
アンケート結果
研修後に実施したアンケートからは、全体を通して参加者の満足度が非常に高かったことがうかがえました。自由記述では、「登録申請の具体的な手続きや現状について知ることができ参考になった」「大学と日本語学校、実践研修受け入れ機関など、多様な立場からの話を聞くことができた」「受け入れ側の視点や期待を知ることができ、有意義だった」といった声が寄せられました。また、ネットワーキングセッションについても、「少人数で話しやすく、情報共有や課題の共有ができた」「関係者と交流する貴重な機会となった」などの感想が見られました。
今回初めて実施した札幌・仙台の二会場オンライン同時開催についても、概ね高い評価が寄せられました。参加者からは、「オンラインでも講演や質疑応答に違和感なく参加できた」「移動時間や費用の負担を抑えながら、他地域の実践や考え方に触れることができた」「会場間の連携や進行がスムーズだった」といった声が聞かれました。一方で、「他会場の参加者とさらに交流する機会があるとよい」といった意見も見られ、ハイブリット開催のあり方について今後の可能性と課題の両方を確認することができました。
参加者から寄せられた貴重なご意見をもとに、今後もHoT-JeTでは、日本語教員養成に携わる現場のニーズに応える研修機会を提供してまいります。ご登壇くださった皆さま、ご参加くださった皆さまに、心より御礼申し上げます。


